トカラへの道(2)


7代目の今、「としま」はフェリーとなり、1400トンと初代の10倍の船容になり、自動車に乗っての乗船が可能となりました。1代前の6代目「としま丸」は1090トンの貨客船でした。車はワイヤーで吊るされて後部甲板に荷物として積まれていました。生活物資をも運搬する「としま丸」にとって重量のある車は歓迎されざる荷物だったのです。

しかし、離島のトカラ列島にもモータリゼーションの波は押し寄せています。一家に一台とまではいきませんが、それでもかなりの台数の車が小さな島々の中を走り回っています。当然、本土(鹿児島)に出ての買い物にも、車があれば便利なのは分かっていました。が、船をそう度々新造するわけにはいきません。6代目「としま丸」の耐用年数を待っての、7代目「フェリーとしま」の登場となったのです。

フェリー化し、船容も大型化しましたが、「としま」に課せられた役割は初代の時とまったく変わっていません。