トカラの漁業
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トカラ周辺の海は東シナ海でも有数の好漁場です。
トカラで漁業の中心となっているのは「トビウオの流し刺し網漁」です。毎年5〜7月に漁が行われ、この期間に年間の水揚げをしています。これらは鮮魚としてただちに鹿児島へ送られています。他に、一夜干し、干物にも加工され、出荷されています。
トカラならではの漁に、「ホロ引き漁」というのがあります。
「ホロ」とは、九州南部の方言で「羽毛」のことです。羽毛で作った毛ばり(擬餌針)での1本釣りのことを「ホロ引き漁」といいいます。
”飛行機”と呼ばれる30cmほどの木製の浮きを長い縄に付け、その”飛行機”に釣り糸を結び、それに「ホロ」を付けて漁船で引っ張るのです。通常は1隻の船で3本の「ホロ」を引きます。
「ホロ引き漁」の対象魚は、カツオ、サワラ、シビ、シイラなどの中・大型魚です。
伊勢エビ、夜行貝、甲イカなどを狙った、昔ながらの「素潜り漁」も盛んに行われています。
しかし、これらの漁法はいずれも個人漁の域を出ていません。
島々の近くの海には九州、四国、和歌山などといったところから大型漁船がやってきます。特に、カツオが獲れる時期には地元の漁船を追いやるようにこれら大型船が来てごっそり獲物を持っていくのです。地元の漁師たちは、それを横目で見ながら「ホロ引き漁」で細々と漁をしているのが現状です。
漁業においても、トカラが産業化から一歩遅れた感は否めません。
村でもこの状況を打破するため、漁港・漁船溜りの施設整備を図り、製氷施設の設置等、水産振興に力を注いでいます。